衝撃のイメージング法との出会い
「映画監督になりたい」「脚本家になりたい」との願望は、即座に手に入れたいという本来せっかちな性格で高校在学中にシナリオライター養成講座に入りました。まだ受験勉強が残っている時期です。
受験勉強をしながら、という考えはすでに全くなく自分がなりたいというイメージを即実現することだけに夢中でした。
当然形だけの受験はすべて不合格に終わり、担任から進路はどうするのだと聞かれても「脚本家になります」とさも当たり前に答えたりしていました。
その後、ライターの養成所に通いながら様々なアルバイト生活を送ります。養成所は基本科が2年でした。
さて、2年が過ぎても調理師のようにどこそこの料理さんへ就職、なんてことにはなりません。
演出家や脚本家など、専門的な基礎を覚えることとその先仕事を得るということは全くの別問題なのです。
その頃私は、いろいろなアルバイトの流れでホテルのサービスマンをしておりました。実はホールのウェイターというのは、私の中では一番やりたくない職業のナンバーワンだったのです。
「なぜ俺は一番やりたい仕事が出来ずに、他人のお茶汲みという一番やりたくない仕事をしているのか」という矛盾に日々陥っておりました。
ホテルマンというのは拘束時間が12時間と非常に長いので、その間休憩時間が3時間もあるのです。
物書きの先生からは、とにかく本をたくさん読め、そして原稿を書き続けろ、みたいなことを酸っぱく言われておりましたので休憩時間のほとんどは喫茶店で本を読み倒しておりました。
本屋へ行くことも日課みたいになっており、ある日いつもの本屋に行って書棚を眺めていたらある一冊の本のタイトルが目に入ってきました。
「願望を強く持てば自分のイメージは実現する」みたいなノウハウ本でした。まだその頃は、今のように自己啓発書やイメージのなんたらみたいな本は数少なかったのでしょうか、とにかく目についたのです。
「イメージを強く持つだけで、想いが実現すればこんな楽なことはない」みたいな半信半疑で、とにかくその本を購入し読みました。
実体験しなければ何事も信じることが出来ない性格でしたが、その頃抱いているイメージはどうしても実現したかったので、とにかくその本に書いてあることを実行したのを覚えています。具体的に何をしたのかはすでに忘れてしまいましたが、イメージングでした。
その本を読み終えた半月後でしょうか、自分の思考では考えも及ばない方法で私は芸能界の舞台演出の仕事場にいたのです。
これが私の『眼には見えないけど大切なもの』を実体験した衝撃の第一段階でした。
その本とは東海大学教授の謝世輝先生という方が書いた『信念の魔術』という本でした。
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