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年の差のある恋愛

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「かなり年の差のある恋愛」について書いて欲しいとのメールを頂きました。メールの主は二十代半ばな女性です。

なんかこのコラムはリクエストがある度ごとの更新みたいになってきておりますが、まあそんなペースでも綴って行こうと思います。いつもメールを下さるみなさん、ありがとうございます。

さて、年の差のある恋愛ということですが、この方のメールには年の差の前に"かなり"という表現があります。彼女が二十代半ばなので、相手の男性は僕と同じくらいの40代でしょうか?それとももっと上の50代かな?

まあ30代だと年上だけど、この"かなり"という形容詞はつかないと思う。さらば僕と同じ頃合の人なのだろうか。それなら15?20の開きがあるということですね。ふむふむ。と、まあこんな具合に彼女と、そのお相手のバランスをしばし想像してみる。

年の開きのある恋愛はというと、僕も幾つかは経験があるので少しは参考になるかもしれません。が、僕の中には年齢という概念があまりないので、参考にならないかもしれませんね。

僕の場合は、不思議なもので年々付き合う年齢が年少化してくるという傾向があり、最近ではその開きが20才という具合になりました。別に僕がロリコン趣味があるというわけではないのですが、結果としてそうなってます。

最初に、かなり年上の男性を好きになってしまう女性の傾向は二通りあるみたいです。ひとつは幼い頃に父親の愛情いっぱいの中で育ってきた子。もしくは、それとはまったく逆で、父親の愛情を知ることなく育った子。のどちらかなのだそうです。

前者はお父さんが大好きで、その父親の面影を追って、お父さんと似たような感じの人を選ぶ。後者は父親の愛情に飢え、父性を求めてかなり年上の男性を求める。

そして前者は陽であり、後者は陰的な感じの恋愛になりがちかもしれませんね。年上の人を憧れる女性の方は、一度振り返って確かめてみてください。

「恋愛に年の差は関係ない」というのが、僕の経験から言う持論です。まあその理由のひとつとしては、男は女に絶対敵わない、という一種の諦めのようなものが怨念のように根深くあるのです。

初対面で出会ったかなり年上の男性と、年下の女性。最初は物理的な年の差で、やはり男は分別のある顔をし、女性は敬語かなんかで接するかもしれません。これがお互い好意を持てば、会う機会が増えて、交際という風に発展していきます。

そのプロセスの中で、二人の関係は間違いなく最初にあった差が縮まってきます。同等の立場になるにもそう時間は掛からないことでしょう。気がつけばかなり年の差のある女性から「あなた」もしくは「あんた」という風に呼ばれたりします。男の方もいつしかそれが自然となり、時にはビビって「はい?」と条件反射で答えたりしてる自分を見つけます。

本来男尊女卑などという概念もなく、男性が常に女性の上、みたいな考えもない私などは、最初から年下の女性みたいに関わらないので、こういう逆転の構図はすぐに来る。

でも、そういう逆転の立場になったからと言って「年下のくせに生意気な」みたいな感情は全く起こりません。例えるなら、これまでの(今年は別)阪神タイガースのように開幕は強く、今年は優勝かと思わせながらも、梅雨時の季節からジワジワと順位を後退させ、気がつけば最下位みたいな構図に似ています。「やっぱりダメだった」みたいな、安心感のある敗北。という感じでしょうか。もっと極端な例を言えば大震災に遭った人間が「人間は自然の驚異には勝てない」と、大自然の前に平伏す感じではないでしょうか。

だから屈辱感や怒りなどという感情とは全然違うのです。

かなり年の差がある男女の場合(今回は男性の方が上)、実はこの「年の差」を強く感じて、行動したり反応しているのは女性よりも男性の方なのです。

「好きになったら、年の差なんて関係ないわ」とズバリ言い切れるのも、当然女性に多い。そしてこれが女性の強さなわけです。

当然男としても内心「そうだ、恋に年の差なんて関係ない、よね」と思いながらも内心若い子と一緒だと、はたからおかしく思われないか、会社の誰かに見つかりはしないだろうか、妻や子供、知り合いに見つかりはしないだろうか、などとあたりをキョロキョロしたりする。

男は一見豪放磊落に見えても、その実意外に小心なのだ。

その点、やはり女は凄い。

最初オロオロ悩んでいるように見えて、一旦渦中に入れば肝が据わる。「こう!」と決めたら、もはや微動だにしない。

相手を心から好きになれば、年齢の差や、まわりの目なぞ一切気にせず、人前で平気で腕を組み、甘えたりもする。

その辺りの腹のくくりよう、潔さは男の比ではないのだ。この辺りが、男のぼくからみれば「ほんまごっついなぁ?」と思うのです。

恋愛の仲にある男と女は、年齢差に関わらず女は男に甘えるが、男も女に甘えるもんだ。それは時にはまったく子供が母親に甘えるように全面的に甘える場合もある。

そしてどんなに年の離れた女でも、そんな状況の時は、甘える男を母親のような愛情で優しく受け止める。

男が「女は海」と感じるのは、こんな時だ。

どんなにとやく言っても、男は女という海の上で動き回っている小舟に過ぎない。どんなに叫び狂っても、女の海からは逃れられない。

年齢をとっても若くても、女には海の要素が備わっているものなのだ。

四十を過ぎ、なお若い女性からも多少は好まれ、空威張りの態度もせず、鬩ぎ合いの末「やっぱりな」と、負けも自然体で受け止められるようになり、僕も少しは大人の男になったかな、と思う今日この頃です。

女性の方々のご意見もお聞かせください。

 

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